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2007年6月27日 (水)

「善き人のためのソナタ」と「秘花」

6月21日、テレビマンユニオンで朝日新聞川本氏の取材、連日制作会社を取材して夕刊のシリーズにまとめるようだが、今日は私の後、今野勉、佐々木昭一郎と取材とのこと。今野と2ショットの写真を撮った。考えてみれば初めてのことだった。

622日、13時からNHKで打ち合わせ。15時過ぎ放送文化基金に寄り、成田専務理事、小野寺さんらとしばし懇談。

623日、14時から放送人の会の日弁連・渡辺弁護士を囲む勉強会に出席。15人ほどの参加。BPO設立の経緯などを改めて聞き質疑やディスカッションも活発で1730分終了。

渡辺氏、久野氏ら7,8人で二次会も盛り上がる。解散後、久野浩平氏ら2.3人でワインバーへ行き深夜帰宅。

6月25日、日大芸術学部で講義。森達也の演出手法について。夜、下高井戸シネマでドナースマルク監督「善き人のためのソナタ」を見る。旧東独の秘密警察・シュタージにおいつめられる芸術家たちを描いて、見ごたえがあった。特に、ヴィースラー大尉を演じたウルリッヒ・ミューエの怪演に圧倒された。ブレヒトの本の使用など細部まで丹念につくられた演出力に惹かれる。

626日、瀬戸内寂聴さんの近作「秘花」を一気に読了。晩年、佐渡へ流される世阿弥の回想から始まる。一時は将軍の寵愛を得て最高の位置にあった世阿弥が突然、理由もなく流人の身、72歳だった。ここは世阿弥の生涯のなかでも最も資料が少ない時代なのだが、寂聴さんは4年ほど何度も佐渡を訪ね、現場に立って、その想像力を見事に結実させた。傑作である。

 実は私の東大美学科の卒論は「能楽のドラマツルギー」であった。ギリシャ悲劇の野外公演を終えてすぐ、能楽堂に通い、世阿弥を読んだ日々を思い出す。未知の佐渡へ渡ろうとする世阿弥が奇しくも今の私とほぼ同じ年齢だったこともあり、読了後しばし呆然、気をとりなおして寿司屋でひとりにがいビール。

 

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