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2007年5月18日 (金)

07放送人グランプリ

4月10日、11時13分の「のぞみで」大阪へ。関西テレビ本社を初めて訪れた。新社長とお会いし、16時からの研修会へ出席。約1時間ほど喋る。終了後、調査委員会事務局の方々と久し振りの懇談。もはや回顧だが、苦労話は尽きない。17時にNHK・民放とBPOの3トップがBPOの新委員会を発表する記者会見をした。実は私も委員のひとりに就任を内諾していた。そのニュースがしばし話題。関西テレビ報道から発表資料のコピーをいただく。一泊して、11日、有志の人たちと「地方の時代」映像祭」の大阪開催についての基礎的な話し合い。前へ進むことを祈りつつ、夕方、帰京。

4月12日、14時から、NHK青山荘で「放送人の会」総会、早めに終了して、今年度「放送人グランプリ」の贈賞式。毎年のことだが今年も、手作りのささやかな会ではあるが、気持ちのこもったいい会だった。今年の受賞者は次の通り。

グランプリ

 鎌倉英也と「NHKスペシャル 日中戦争 なぜ戦争は拡大したのか」の制作スタッフ

 「NHKスペシャル 日中戦争 なぜ戦争は拡大したのか」(NHK06年8月13日、放送)は、8年におよぶ日中戦争が太平洋戦争へ拡大するプロセスを、新資料も取り入れつつ実証的に検証。「時代の語り部」に徹したドキュメンタリーとしてタイムリーな作品を提示した。その努力と成果を讃えて。

特別賞(1)

訓部 圭と「ハゲタカ」の制作スタッフ

 「ハゲタカ」(NHK200623月放送)は「失われた10年」とは何であったのかを問うという難しい企画分野に果敢に挑戦し、脚本、演出、演技、技術、美術などを総合してアクチュアリティ溢れる現代的テレビドラマに仕上げた。その努力と成果を讃えて。

特別賞(2)

矢野良彰を代表とするテムジンの中国取材スタッフ

テムジンは中国取材を得意とするユニークな制作会社であり、これまでも数多くの秀作ドキュメンタリーを取材し制作してきた。06年度は、「民衆が語る中国激動の時代~文化大革命を乗り越えて」(NHK)で本領を発揮、文革の生々しい体験とその後の人生を語る民衆の長時間インタビューは貴重な記録である。その努力と成果を讃えて。

特別賞(3) 伊藤明彦(元長崎放送記者)

原爆被爆者の証言を録音し続けて40年。組織を離れても命がけで継続し、遂に完成したCD作品は無料で全国の公共施設へ寄贈、すべて自費である。その活動と生き方は「放送人」とは何か?の原点を寡黙に、しかし強烈に問い続ける。今なお続くその活動を讃えて。

伊藤さんは現在も広島で取材中。スケジュールがとれず欠席されたので事務局でトロフィーなどをお預かりし、臨時の代理として会員の伊藤さんが受けとるかたちとなった。私も知らなかったが、伊藤さんは長崎の被爆者でもある。

特別賞(4) 大脇三千代(中京テレビ報道部)

  調査報道番組で、民放連報道部門で3年連続して優秀賞を受賞、今年は最優秀賞、芸術祭賞、3月には芸術選奨新人賞を受賞した。対象となった「消える産声」は、産婦人科医の減少に苦悩する地域の実態に迫り、規制緩和の実情に踏み込んだ秀作。その努力と成果を讃えて。

特別功労賞(1) 故・実相寺昭雄(テレビ演出家)

 抜群の映像感覚と斬新な演出力でテレビドラマ、テレビ中継、映画、オペラ演出などジャンルを超えた演出活動を続けた。「波の盆」(芸術祭大賞、ATP第1回グランプリ)、

「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「ウルトラQ」など、大きな成果を残した活躍に敬意を表して。

特別功労賞(2) 故・佐々木守(脚本家)

 「お荷物小荷物」、「知ってるつもり」ほか、テレビドラマの脚本、情報番組の企画構成など、多彩なジャンルでユニークな才能を発揮し、数多くの制作者へ刺激と元気を与え続けた。テレビとはなにかを追い続けた創造的活動に敬意を表して。

5がt18日映画を見る予定をとりやめ、「月刊民放」の原稿に終日取り組む。

5月15日、不二家のチョコレート問題でBPOへ提訴があったらしい。記者会見をしたというニュースが入った。どう対応するのか、第一回の会合を開いてみないとなんともわからない。新聞記者からコメントを求められ、委員就任を改めて実感する。これまでのBPO活動について大急ぎで取り寄せた資料などを読み始める。いずれにしても、社会のなかの放送の役割について改めて考えることが今年の大きなテーマに浮上してきた。

5月14日、日大で講義。「フィクションとノンフィクションのあいだ」をテーマに。長嶋甲平氏の「詩のボクシング」を素材にして。テレビ演出の根幹のテーマのひとつである。

18時過ぎ終了。喫茶店でアイスクリームを食べて一休みして帰る。

特別功労賞では、それぞれ夫人が出席され、ご挨拶もされた。セレモニー終了後、レセプション。昨年のグランプリ受賞者で琉球放送のラジオディレクター上原直彦さんからお祝いの琉球古酒の樽が届いた。出席者の恒例一言スピーチも例年のことだが面白かった。

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