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2007年1月 6日 (土)

ドキュメンタリー「エンロン」

1月4日、遅い朝食をとりながらNHKテレビで岡田茉莉子さんのインタビュー番組を見た。

シネフィルでクルドの映画「キロメートルゼロ」。カメラワークが砂漠の状況をゆったりととらえていて、なかなか良かった。

1月5日、夕方から渋谷ユーロスペースでアレックス・ギブニーのドキュメンタリー映画「エンロン・巨大企業はいかにして崩壊したのか?」を見る。ギブニーはブルース100年の記念映画、ヴィム・ヴェンダース監督「ソウル・オブ・マン」のプロデューサーでもあった。アカデミーでもノミネートされたが、期待を裏切らぬ力作だ。

 売り上げ13兆円の巨大企業エンロンが01年12月に倒産した。その急成長から倒産までのドラマチックな人間模様を、CEOら経営の中枢3人の証言を中心にして描いた衝撃的なドキュメンタリーである。

 カリフォルニアの停電騒ぎの内幕、ブッシュの親友、市場絶対の神話を妄信したディーラーたち、調査もせず経営者の言葉を記事に垂れ流した業界記者やアナリストたち、驚くような多国籍企業の内情、金のために魂を失った人々の実情が暴露される。

 皮肉なことに、エンロンのCMコピーは「Ask Why(常に疑問を)」であり、倒産の最大の原因は神話への疑いのなさであった。

 「公共放送」や「視聴率」「ジャーナリズム」などの神話に呪縛されたNHKや民放テレビの経営者たちは必見のドキュメンタリー。

去年最後に見た映画が「ダーウィンの悪夢」、今年最初が「エンロン」、このふたつはどこかでつながっていると考えながら、帰路に刺身を買って白ワインで夕食。

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