« 夜よ、こんにちは | トップページ | バレンボイムのピアノ »

2006年11月 9日 (木)

ワイズマン「動物園」

111月8日、3時限は休講、4時限は大学院の修士論文指導。中国人留学生と日中問題とメディアの問題で話す。5時限は大学院の授業、映像の仮構性について。ピューリッツア賞を受賞し、後に自殺したケビン・カーターの写真「ハゲワシと少女」を素材に、現場に同行した親友の証言、あの少女の傍らには実は母親がいたが、フレームには入っていないという事実、さらに、「報道か人命か」の議論のなかでソマリアにおける米兵の虐殺死体が車にひきまわされるもう一枚の受賞写真の話題が消えたことなど、論争をあおったメディアは結果としてメディア自身の責任から逃げたことについて話した。アメリカで「カメラマンはなぜ死んだか」というドキュメンタリーが昨年つくられ、アカデミーの候補になったことも。実は私が自分でつくりたくてひそかに暖めていた企画だったのだが…。やはり「゛そのうちに゛はないこと」という萩元晴彦の至言は生きている。

 19時に大学を出て、T&Tの事務所に寄って郵便物や資料整理をして、帰宅は24時近かった。2530分からフレデリック・ワイズマンの「動物園」をWOWOWで放送していたので録画するつもりだったが結局最後まで見てしまった。ナレーションのない2時間余を、しかも再見でも、まったく飽きさせないのはやはり凄いものがある。長い時間をかけて、現場収録の<音>で<時間>を紡ぐ<編集>に秘密がありそうだ。4時30分、床に入る。

|

« 夜よ、こんにちは | トップページ | バレンボイムのピアノ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 夜よ、こんにちは | トップページ | バレンボイムのピアノ »