« OUT OF | トップページ | MXテレビOB会 »

2006年11月 1日 (水)

サイード OUT OF PLACE

11月1日、1530分からTTC試写室で佐藤真監督「エドワード・サイード・OUT OF PLACE」(製作シグロ)の試写をみた。03年に逝去したサイードの「遠い場所の記憶・自伝」をベースにして、夫人や子供たちをはじめ関係者のインタビュー、パレスチナ、レバノン、イスラエルなどの現地で痕跡を追ったドキュメンタリー。2時間17分の長さを感じさせず面白かった。

 サイードに挑戦と聞いてその大胆さ(無謀さ?)に驚嘆したが、佐藤監督は自分にサイードを撮る資格があるか?と常に問いかけながら真摯に取り組んだ姿勢が画面から感じられて、流石と思った。カメラが美しいし、帰還権や一国二民族共生などのサイードの根幹に次第にしぼられていく編集は見事だった。ただ、著書「イスラム報道」に代表される報道メディアの問題への切り込みはやや期待に遠かった。スケジュールを急ぐ制作条件が惜しまれる。みすず書房から刊行された同名の書物はシナリオも採録されているがよくできている。これだけ丁寧でわかりやすいサイードの解説書はない。学生たちに勧めたいと思っている。

 試写室で偶然会った境真理子さんと食事。帰宅してWOWOWでドキュメンタリー「ヴァンダの部屋」を見る。

|

« OUT OF | トップページ | MXテレビOB会 »

コメント

日比谷公会堂で「OUT OF PLACE」を観ました。大江健三郎の話がとても良かったことを思い出します。アイデンティティの問題など深く考えさせられました。中でもイスラエルの国会議員のスピーチの深さが印象的でした。

投稿: こん・まさみ | 2006年11月 6日 (月) 15時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« OUT OF | トップページ | MXテレビOB会 »