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2006年10月28日 (土)

セントルイスの記憶

10月26日、14時40分から日大芸術学部で「テレビ演出論」の講義、先日のATP授賞式に来日した「冬のソナタ」のディレクター・ユン・ソクホ氏や「チャングムの誓い」のディレクター・イ・ビョンフン氏らから聞いた話を援用しながら、「境界を越えること」をテーマに。歌手・沢知美さんの活動を描いた山陽放送の山内ディレクターの感動的な力作「ザ・ライン」を引用した。終了後、国際交流の仕事をやりたいという中国人留学生の質問につい長話をした。

帰宅して、カンチュウハイと餃子とチキンサラダで日本シリーズを見る。新庄選手の涙にひかれて見続けてしまった。日ハムが予想を覆して優勝。個人のパワーが地域を一時的にせよ活性化させるのをまざまざと見せたテレビ中継だった。おりしも、中断を決めた「ゆうばり映画祭」がNPOに基金が集まり復活するらしい。朗報だ。昨日の大学院の講義でふれたルネ・ベルジェの「テレフィっション」を再読する。日本版は1980年の刊行だった。深夜、シネフィル・イマジカでジャンニ・ミナ監督の「トラベリング・ウイズ・ゲバラ」を見る。キューバへ行きたくなった。

1027日、自転車を買い換えようと出かけたが、記憶にあった世田谷通り近辺の自転車屋はすでになく、他日を期してあきらめた。

深夜、CSで市川昆監督の「犬神家の一族」を見た。30年前の作品、よくできていて引き込まれるが、市川さんが再撮したくなる理由もわかるような気がした。

10月28日、朝食がてら衛星ハイビジョンでワールドシリーズを見る。カーディナルズが4-2で快勝、ワールドチャンピオンとなった。歓喜の選手群のなかに田口選手が息子を肩に、奥さんの姿も見えた。地元セントルイスでの勝利。

セントルイスはかつて一度だけ訪ねたことがある。名建築家サリーニンの「ジョンソン記念塔」とかつて大陸横断鉄道駅として名をはせたセントルイス駅を改築した「ステーション・マーケット」を見ることが仕事で、2日滞在した。

ジョンソン記念塔は、写真で見る限り磁石を逆さにしたような平凡なタワーだと思ったが、行ってみて驚いた。一日のなかで太陽の位置によってさまざまな表情を見せる。現地に行かないとわからないものだ。町のどこからでも眺められ、そのたびに表情が微妙に変化する。

サリーニンの計算のしたたかさに舌を巻いた。中は展望と展示、着工記録のビデオを買った。サリーニンの父親も建築家で、ヘルシンキのユニークな中央駅が作品のひとつである。威厳に満ちた巨大な顔が中央壁面の両側にある。北欧神話の登場人物であろうか。ここも写真だけではわからない光の建築だった。   

 ステーション・マーケットは市民との交流のためのしかけがいろいろ工夫されていて楽しかった。今ではワシントン、サンフランシスコ、横断鉄道の3大駅はいずれもマーケットプレイスにさまがわり、現代的コミュニケーションの場となっている。いずれも当時かかわっていた空間デザインのコンセプト作成の仕事に大いに役立った。

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